【小説・BL漫画】2020/4月読了 良かった作品
定期的にブログを更新するべく、1か月で読んだ小説やBL漫画などの中から、特によかった作品をぽつぽつ書いていきます。
あくまで「2020年4月に読んだ作品」なので、「2020年4月に刊行された作品」ではありません。
来月もやるかはわかりません。
(ネタバレを含みますよ)
○小説
1.御社のチャラ男(絲山秋子)
全方位マウンティング地獄合戦。「どんな環境でもやり直せる」という本来晴れやかなはずのラストのシチュエーションでも、それを誰がやるかで晴れやかどころか苦い気持ちになる読書。
2.魔眼の匣の殺人(今村昌弘)
「屍人荘の殺人」の続編(けれどこちら単体でも読める)なぜ犯行を起こしたのか、特殊設定ミステリとして前作よりも好みでした。この特殊設定の上でなければ成り立たない犯行を書いているのは前作通してシリーズのいいところだと思います。
3.てらさふ(朝倉かすみ)
こちらで紹介記事書きました。こちらの若き黒歴史時代をがしがしえぐってくる読書。
4.火のないところに煙は(芦沢央)
ミステリの書き方を持って最後に恐ろしいホラーに落とした、凄い技巧の本。怪異もの×ミステリは「解かれたら怖くなくなる」のが難しいところだと思っていた人間なので衝撃でした。単行本カバーの装丁もめちゃめちゃ怖いですよ!
5.ドルリー・レーン4部作(エラリィ・クイーン)
こちらで感想記事書きました。4部作通して読むとより面白い作品。
6.欺瞞の殺意(深木章子)
書簡推理バトルもの。ラブレターから始まったはずなのになんで手紙で喧嘩してるんだ、と思ったらそれらすべてが伏線だった。オチよりも書簡推理バトルしてる方が面白かったですがそれはそれで。
●BL漫画
1.狼への嫁入り~異種婚姻譚~(犬居葉菜)
少女小説の嫁入りモノ王道を踏まえたBL。あまりにも少女小説だったのでツイッターでラノベクラスタ向けにツイートしました。異文化に放り込まれた主人公が周囲を見て成長していく姿がとてもよかったです。
2.不死身の命日(虫歯)
とてもよかったので記事を書きたいなと思っていた御本だった。ふわふわ自然体攻め×スーパー攻め様になりたい=完璧主義者受のお話で、トンチキ設定ものは細かいリアリティを気にせずにCPの良さに浸れるのがいいところだな、と思いました。
3.もらってください(新井煮干し子)
こちらで記事書きました。最高に良い童貞×非処女BLだった……。
4.ボクはH(吉田ゆうこ)
手ひどい振られ方をした攻×不特定多数と経験のある受の純情恋愛話。受以上に攻の抱えている事情の深刻さにびっくりしたけどとてもよかったです。2人ともかわいい。
5.8月のロスタイム(桃子すいか)
田舎で繰り広げられる恋愛オムニバス。どの話もかわいいかわいい。死んだ恋人の甥×恋人を忘れられないリーマンの話が、死んだ恋人に対して真摯に向き合ったうえでの恋愛になっていてそれが一番好みでした。