【小説・BL漫画】2020/6月読了 良かった作品
ちょっと久々の更新になります。ソシャゲのイベント走っていました。。
○小説
①丸の内魔法少女ミラクリーナ(村田沙耶香)
過去作品と比較して大変分かりやすくストレートでハッピーな村田沙耶香。表題作とか曇りなきハッピーエンドすぎてびっくりした。個人的にはカオスなラストにこちらも取り込まれていく「変容」が好み。
②こちらあみ子(今村夏子)
こちらで感想記事書きました。デビュー作とは思えない。
③ブルーローズは眠らない(市川憂人)
前作「ジェリーフィッシュは凍らない」よりも好み。前回が××ダニットに見せかけた××ダニットだったけど、今回は××トリックを巨大な煙幕にした壮大な××トリック。そのトリックに至るまでの執念と熱意が最高に本格ミステリらしいメルヘンでよかったです。こういうの大好き。
④予告された殺人の記録(G.ガルシア=マルケス)
一つの事件を追う話だけど、冒頭で犯人が分かり、なかばで何故殺されたのかもわかる。なのにページをめくる手が止まらない。すごい小説! 全容が明らかになっても深淵をのぞき込んでしまう面白さがありました。また日を置いて読み返したい。
⑤死んでもいい(櫛木理宇)
全編すこぶる高品質のイヤミス短編集。表題作が他者には理解できない関係性を描いた最高のJUNEなんですが(↓で全文読めます)、一番好みだったのは「ママがこわい」目を付けられた時点でどうしようもない人種に辟易させられたらオチで別角度から撃ち抜かれてびっくりした。
⑥人間に向いてない(黒澤いづみ)
こちらで感想記事書きました。デビュー作とは(ry
☆その他書籍
①読書で離婚を考えた(円城塔・田辺青蛙)
こちらで感想記事書きました。お二人を全く知らないからすんなり楽しめた読書。
②鴻上尚史のもっとほがらか人生相談(鴻上尚史)
前作に続いて、少し呼吸が楽になる読書。一筋縄ではいかないあれこれに対する鴻上さんの回答を見て、息が詰まる人生が安らかになる感じがいいです。
③バッタを倒しにアフリカへ(前野ウルド浩太郎)
こちらで感想記事書きました。著者の人柄で読める読書。
●BL漫画
①In These Words(Guilt Pleasure)
In These Words 4【初回限定小冊子&電子限定かきおろしマンガ付版】 (ビーボーイコミックスDX)
- 作者:Guilt|Pleasure
- 発売日: 2020/05/14
- メディア: Kindle版
こちらで感想記事書きました。本当に4巻でじたばた転がる萌えを浴びた。
②こいものがたり(田倉トヲル)
こちらで感想記事書きました。やろうと思ってもやるのは難しい青春群像劇の中のBLを描いた話。最終巻が楽しみです。
③ハイ・ファイ・ランデブー(ymz)
「卒業後も好きだったら10年後に約束の場所で再会しよう」という短編向きなネタを、高校時代の過程を丁寧に描いて長編に仕立て上げた一冊。脇キャラの配置が巧み過ぎる。短編連作も描いてほしい作家さん。
④メトロ(本郷地下)
導入はアレだけど、その前提さえ呑み込んだら大変真っ当な成長物語。過保護な毒親に育てられて臆病な受のキャラクターが一貫していて、とてもよかったです。
⑤となりに(basso)
ブラック企業で神経をすり減らしつつも「みんな頑張ってるから、しょうがないから」と仕事する中年受けの姿がリアルすぎてつらい……攻めに出会えてよかったね……お幸せにね……。