Yの悲喜劇

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名探偵コナン 各エピソード一言感想①(~10巻まで)

 サンデーうぇぶりにて名探偵コナンが5週にわたって59巻1話目まで無料公開した。

www.sunday-webry.com

 劇場版はちょくちょく見ているけれど、原作は40巻くらいで読むのをやめてしまったのでこの機会に読める範囲まで読んだ。

 最新刊まで追いつきたいという気持ちと、再読する時にどの話を抑えればいいかのメモの意味も含めて、以下一言感想を残しておきます。

 この記事では1巻~10巻まで。☆は名探偵コナンの本筋を追うにあたっての重要度です。

 

 

 

1.ジェットコースター殺人事件(☆☆☆☆☆)

 名探偵コナン最初の事件~工藤新一が子どもになるまで。新一・蘭だけでなくジン・ウォッカの初出話でもある。

 最初の話なので抑えるべきと思うけれど、劇場版見に行くと重要な点はアバンタイトルでやってくれる。

 ショッキングすぎる死体もすごいがトリックのアクロバティックさもすごい。第一話にして名探偵コナンにおけるミステリーとしてのスタンスを叩きつけてくれる。

2.社長令嬢誘拐事件(☆☆☆☆☆)

 事件そのものはなんでもなく、阿笠博士初登場・「江戸川コナン」と名乗るくだりが重要。これを名乗った時点では90巻を超える長期シリーズになるとは思っていなかっただろうな……。

3.アイドル密室殺人事件(☆☆)

 沖野ヨーコ初登場。沖野ヨーコが本筋にかかわるレギュラーではないので重要度は低。

 芸能人である沖野ヨーコの肩を抱き「これがヨーコちゃんの住むマンションかー!」と大声で叫ぶ小五郎は今読むとコンプラの四文字が頭をよぎる。

 眠りの小五郎が初めて出た回だけど、まだ麻酔銃がなかったので物理的に気絶させている。

4.赤鬼村 火祭殺人事件(☆)

 探偵が犯人のアリバイ工作に利用されるパターン。名探偵コナンはミステリものの定番パターンは一通り抑えている気がします。

5.奇妙な人捜し殺人事件(☆☆☆☆☆)

 宮野明美登場回。今後の灰原哀につながる重要エピソード。

 序盤の黒の組織、一体何をやっている集団なのかさっぱりわからない。

6.幽霊屋敷殺人事件(☆☆)

 少年探偵団初登場。冒険!→ピンチ、のお決まりパターンが初登場にして構築されている。ただ眠らされて終わりなので、今後出てくる少年探偵団エピソードに比べるとほのぼの?している気がします。

7.豪華客船連続殺人事件(☆)

 6話も使った長エピソードだけど、特に本筋には関係はない話。麻酔銃初出回。

 「あたしゃ知ってんだよ!」で親族の秘密をバラしていくおばちゃんが面白い。なんでも知ってるおばちゃん。

8.月いちプレゼント脅迫事件(☆)

 コナンって思いつめた男がとんでもない方向に暴走する話多くないですか?(3巻まで読んだ時点の印象)

9.美術館オーナー殺人事件(☆)

 小五郎が眠らされずに事件を解決する数少ない話。単純に眠らせるよりも真相を全部分かったコナンが小芝居打って小五郎を解決に導く流れの方がミステリとして面白いのでは? とは思う。

 血しぶきが飛び散った死体はなかなかにグロい。

10.新幹線大爆破事件(☆)

 ジン・ウォッカ再登場。黒の組織が出てくる話だけど別に本筋にかかわる話ではない。

11.大都会暗号マップ事件(☆)

 地図を書くときに図と記号で表現するタイプの犯罪者の話。

12.山荘包帯男殺人事件(☆☆)

 鈴木園子初登場回。記憶よりも初登場が遅かった……。

 みんなのトラウマ:バラバラ死体。顔に肉がついても身体にはつかない人は確かにいる。逆もしかり。

13.カラオケボックス殺人事件(☆)

 周囲にキツくあたる人間の本心は……というエピソードについて、この男を実は優しい男だったととらえていいのか今読むと判断に悩む。

14.江戸川コナン誘拐事件(☆☆☆☆)

 工藤優作・有希子初登場。短い話だけど、コナンが追い詰められていく展開はかなりスリリング。

 今は世界を飛び回っているとはいえ大人気推理小説家&伝説の女優が夫婦で街中で一軒家を建てて住んでいた、というのは現代日本で考えるとすごい話なのではと思う。

15.骨董品コレクター殺人事件(☆)

 初めてダイイングメッセージが出てきた事件。

16.消えた死体殺人事件(☆)

 血をぬぐってあったとはいえ頭カチ割られた死体が椅子に腰かけてる状態で、パッと見て生死の区別がつかないものなのか……?

17.天下一夜祭殺人事件(☆☆)

 横溝刑事初登場回。もし雨だったら起きなかった事件。

18.ピアノソナタ「月光」殺人事件(☆☆☆☆)

 事件の概要を忘れていてもコナンで唯一犯人が自殺する話、というとピンと来る人が多いと思う。黒の組織には関りはないけれど探偵としてのコナンの指針を決定づける事件なので☆4つ。

 「ペロッ……これは青酸カリ!?」が出てきたのもこの事件です。

19.プロサッカー選手脅迫事件(☆)

 新一の彼女と名乗る謎の女登場! けど一回こっきりなんだなこれが!

20.闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件(☆☆)

 「闇の男爵」というウィルスが出てくるのでその点だけ抑えておいた方がいいかな、と思いつつしかしこの話を読まなくても特に問題はないといえばない気もする。

 死体はグロめ。

21.6月の花嫁殺人事件(☆☆)

 松本清長刑事初登場回。

 本筋にはほぼ関わらないけれど、消去法から犯人を特定するフーダニットとしては論理的で面白いです。

22.歩美ちゃん誘拐事件(☆)

 元の美少女連続誘拐殺人事件の犯人は果たして捕まったのだろうか。

23.小五郎の同窓会殺人事件(☆☆)

 美術館オーナー殺人事件ぶりの毛利小五郎が(コナンの誘導で)事件を解決する話。やっぱりこの形の方が探偵ものとしては面白いと思うんだけど……(ウケないのはわかる)

 小五郎の一本背負いは今後出てきたりするので☆2。事件も結構面白いと思う。

24.資産家令嬢殺人事件(☆)

 この話に限ったことではないけどトリックの利用のために罪のない他人に害を及ぼすネタがコナンには多い気がする。

25.外交官殺人事件(☆☆☆☆☆)

 服部平次初登場回。それだけでなく白乾児を飲んで工藤新一の姿に戻ったりもしているので、この後の本筋を追うのに大変重要な回。まあ、事件について言うことはあんまりないんですけど。

26.図書館殺人事件 (☆)

 津川館長が出てくる回。そろそろ少年探偵団にはカウンセリングが必要じゃないかと思う。